新年・春                                       

はや見ばや神の社の初明かり

里の川若水あつめ青みけり

梅の香を纏ひて出ずる菅大社


子等去りて独居の家初湯かな

鹿も伏す修二会の宵の寒もどり

その昔武士も見ん城の梅




春宵や予報は雨のつり仕度

人去りてなほ深まりぬ花の冷え

はる雨や音のかそけき傘のうち

 


粗むしろ伏して仰げば花流れ

わが家の祖に供えむ桜切る

名折れかな花の京を見ざる人

 



廃屋も七日ばかりは花の家

男舞い女の唄う花の下

廃校の静寂の庭に桜散る

 


シロツメの花冠や里乙女

わが国に戦なくして桃さけり

狭間より早芽を出すは薺かや

 


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