あとがき               

 退職後をどのように過ごすかのイメージはもともとあったので、なんの戸惑いも無く隠居生活に軟着陸できてしまいました。もともとかじっていた趣味に加え、写真や俳句、卓球なども習い始めて、現役の諸君には申し訳ないのですが、幸せを絵に描いた様な毎日を送っています。
 趣味のクラブに参加することは、友人がたくさん出来るということでもありまして、これがまた楽しいのです。その人達との定例会や飲食歓談では、さながら玄人風に芸術を語り、政治評論家になりきって時世も憂います。時には歌もうたいますし、たまに遠足もいたします。そのあい間に作品を作るのです。

 句会の仲間は徘徊老人ではなく俳諧朗人を目指していますし、写真の仲間はみな篠山紀信や浅井慎平になりきってアートに目覚めています。卓球クラブでは孫のような愛ちゃんにみな憧れて、技の研鑽に勤めているのです。だから、「俺たちぼけずに死ねるね」が、仲間の合言葉になっております。


もくじ