|
グローバル化が叫ばれる中で、世界中で作られたものが日本中に氾濫しています
。
安いものや変わったものがたくさんありますが、何か愛着や落ち着きを感じることが出来ないのは私だけでしょうか?日本人の持つ、かたちに対するDNAを満たしていないからのように思います。
日本には古来から『ものには神が宿る』と言う精神があります。
刀鍛冶などがそのDNAを今も受けついている1例です。また、同時に五感を大切にします。
例えば井戸茶碗のシミやムラに、景色という概念を取り入れ、美を感じています。各部には呼び名もついていて細部のかたちにまで心が配られています。
これらはご存じのようにモダンデザインのシンプルイズベストという美意識に反しているようです。(反していないのかもしれません。
これを論じると長くなりますので省略します)
日本人の美意識というのは、平たく言えばものの『味』と言うことではないのでしょうか?この味わい深いものが今は本当に少なくなっているのです。そうなった理由は簡単です。根源はコンピュータとそれで動く生産機械です。
大量 に且つ安くものを作る。コンピュータと大企業メカーの思惑が一致したからでしょう。
コンピュータで作成したデータは世界中どこでも瞬時に送れます。生産は人件費の安い国でつくれば、市場で安く売れます。すると競合メーカーが同じように競って安くものをつくりだします。その結果
市場に安価な商品が氾濫し、使い捨ての元凶となる。 という構図が見えてきます。
サステナブル社会が叫ばれている中で、逆行するこの使い捨てという動きは、大企業には変えることのできない動きのように思われます。その中でデザイナーとしていったい何ができるのでしょうか?
考えさせられるところです。
|