デザインについて(1)

 

大企業のデザイン部門に入社して2、3年目。
調理器具のデザインを担当した時の事ですが、樹脂や板金で加工したものばかりだった事に何か不自然さを感じていました。

当時ヨーロッパの生活雑貨が流行っていた事もあり、それらのデザインレベルの高さに憧れに近いものを感じていました。
ステルトン教授のデザインしたシリンダーシリーズの茶漉しを当時の価格2千円でデパートの特選品売り場でで購入し、職場に持って行きデザインを論じたものです。

そして思ったのは、ガラスとか陶器の素材で電気の調理器具を創れないかと思いしつこく提案した事を思い出します。
当時はカラーコーディネートが全盛になって行く時代でした。

結局、陶器の酒間器とガラスのポットが商品化しましたが、評価は低かったと記憶しています。
なぜならば陶器やガラスなどは電気の調理器具にしてしまうと素材の価値より機能の価値に重点がいってしまい、陶器やガラス製品の素材としての付加価値には勝てない事が分かったのです。

現在ならもっと面白いものを創れるかも知れませんが、40年以上昔の話、ちょっと早かったのかも知れません。




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